2008年10月31日金曜日

ホバリングへの辛くも楽しい道程


先にも述べましたとおり、私がこのT公園のフィールドへ通い始めてから初のホバリングを撮影出来たのは数回後のもう秋の気配を感じる9月末の事でした。
VR300mm2.8からVR600mm4.0へバージョンアップすると共にどうしても    ファインダーで追い付けない為の打開策として新たに照準器も装備しました。  この過程における話はまた後日改めて書きたいと思いますが、とにかく翡翠を始めたからにはホバリングシーンを撮りたいという願いは当初、失敗失敗の連続で私も皆さんと全く同じでした。

2008年10月30日木曜日

未熟ながらもサンニッパへ


レンズの焦点距離のプアさを痛いほど知らされた私はやや暫くして AF -S Nikkor VR300mmF2.8とテレコンTC14EⅡを注文し、併せて ジッツォGT3530も購入しました。勿論、レンズの長さをステップアップしたからといってすぐにいい写真が撮れるべくもないのですが、この時期の私は翡翠に関してもう後戻り出来ない状態に陥っていたのです。本当に自分ながら困ったものですね。(笑)


まったく届かない 歯が立たない


とにもかくにも、新しいウィンバリー雲台を装備して撮影に挑んでみる事にしたのですが、話には聞いていたホバリングシーンや飛びものなどを追える技術もなく、80-200mmでは止まりものをシングルAFで撮るのがやっとの状態。しかも、このフィールドは三脚から翡翠までの距離が充分過ぎるほどあって、対岸に止まる翡翠は目で見て確認するのが精一杯。たまたま珍しく至近距離に止まった姿を何枚か撮る事が出来ましたが、届かないため解像度やピントは [いまいち] [いまに] の情けない結果でこのフィールドでの私のデビューは終わりました。

2008年10月29日水曜日

2008年5月25日


携帯電話で記念に撮ったこの写真の日付からも判るように5月25日がこのフィールドにおける私の記念すべきデビューの日でした。以来、この日を境にして機材を揃える為の重病患者へと我が身を落として行くのです。(笑)

そして初めてのフィールドへ


翡翠撮りに行く休日の朝は午前4時頃には自然と目覚めてしまう。これは子供の遠足や運動会の朝と同じ心理状態だと我ながら思うのですね。

まだ薄暗い早朝の空いた道路を適度の巡行スピードを保ちながら愛車を走らせる。そのフィールドに着いてみればまだ6時前というのに既に何人かの翡翠ハンターが大きく立派な三脚を立ててスタンバイしていて、近付いて見ると白や黒の巨大砲がズラリと並んでいるのです。 「おはようございまぁ~す」 先ずは新参者の私から諸先輩に朝の挨拶とこのフィールドで撮らせてもらう事への礼節を尽くした後で準備に入りました。それにしても、どこを見回しても500mmや600mm級の超望遠レンズのオンパレード、サンニッパでさえここでは1本たりとも見当たらない。それに比べて私の80-200mm・・・・う~ん・・・・それは、まるでイタズラ坊主たちが河原で水泳パンツ下げてお互いのオ〇〇〇ンを見せっこしているようなシチュエーションを想像させるのに充分で私はたまらず首を垂れてしまいました。「これはちょっと場違いな所へ来てしまったかなぁ?」そうです、まるで横綱・大関がたくさん立っている土俵の真ん中に序二段が一人で立ったような状況で、ビギナーの私はちょっと恥ずかしくなり、当然のように一番端の隅に移動して三脚を立てたのでした。

2008年10月28日火曜日

最初の一歩


ベルボンのカーボン三脚に米国製ウィンバリーWH-200、そしてAF Nikkor 80-200mm F2.8を付けて先ずは翡翠撮影の第一歩を私は踏み出したのです。「これで何とかなるだろう」今から想えばあまりにも安易にそして甘く考えていた私は先日行った初めてのK川を訪れたのですが、あいにくと翡翠は一度も姿を見せてはくれず、三脚担いで川の上下流を行ったり来たりして、ただただ空しい時間が過ぎるばかりでした。このK川には以来、2度ばかり行ってみましたが相変わらず翡翠は私の気持ちをあざけ笑うかのように飛んで来てはくれず空振り三振の連続打席。この結果は翡翠を甘く見ていた祟りかぁ~?(笑)そんな頃、たまたま知人から翡翠が出るらしいとの情報を得て次の休日に行ってみようと思い立つ。そこは埼玉県郊外のTという公園のH池でした。

2008年10月27日月曜日

ここでちょっとオフタイム


カワセミは漢字で書けば 翡翠 となって森の宝石

英語では The Kingfisher で漁の王者

まさに的を得たネーミングであると最近になって解るようになりました。

撮影機材の重要さを痛感


[弘法 筆を選ばず] との古の言葉もあるようですが、こと、翡翠に関しては自分の腕(まだまだ未熟の域)だけでは如何ともし難い現実があるという事を撮影初日から見事に思い知らされた背景がありました。
まずは、飛び回る翡翠をいかにして迅速に、かつ的確に捉えるかという問題に突き当たりました。更に加えてブレ対策の問題解決も併せて生じてきたのです。
翡翠撮影を始めるまでの私の三脚は生産数限定1000本のベルボン社ハイカルマーニュというカーボン三脚とそれにセット販売されたマグネシウム雲台でしたが
まずは雲台、それも野鳥撮影に特化した自由度が高く剛性に優れた製品をいろいろと検討していたところ、ウィンバリーWH-200http://www.camera-hiroba.com/sankyaku_undai/wimberley/ という運動性と安定性に富んだモデルと出会い、早速これを購入してまずは最初の一歩を踏み出すに至ったのです。この最初の一歩が地獄への入り口とはまだ知る由もなく・・・・(笑)

2008年10月26日日曜日

待つのもまた楽しい時間


初めての河川でカワセミは川の上流と下流の間を行ったり来たり。

その度に三脚とカメラを担いで私も行ったり来たり。

正直、こんなに大変で楽しいものとは思いませんでした。

対岸の土手にふと目をやれば、土管の中から子狸とママ狸がひょっこり顔を出しました。こんな楽しいサプライズもカワセミ撮影の嬉しいお土産となりますね。

遠い 小さい 速い



カワセミと最初に出会った印象はまずコレのひと言に尽きました。

とにもかくにも全く追い付いて行けないどころか

その小さな姿を見つけるのにも超初心者の私は汗まみれで

我々人間が逆にカワセミに遊んでもらっているのではと思うほどです。


そして出会い


そこは東京近郊の西武線沿線に流れるK川と呼ばれるポイント。

遊歩道が整備されていて、そこで初めてのカワセミとの対面を待つ。

かれこれ1時間程の後、突然チィ~ッ!チィ~ッ!の鋭い声と共に

彼は猛烈なスピードで飛んで来て枯れ枝に止まる。

「こんなに小さくて速いものなのか」とショックで打ちのめされる暇もなく

シャッターを押す。 全く経験もないまま無謀にもカワセミ撮影に挑んだ

その結末は止まっている姿をブレずに写すのがやっとの状態。

慣れない事はもっともとしても、まずこんな装備では全く歯が立たない事と併せて、見事にカワセミにしてやられた私の記念すべき

ファーストショットとなったわけです。

初めてのカワセミ撮影へ


それは忘れもしない2008年3月16日でした。

それまではカワセミを撮影するなどとは考えもしていません。

まずはとりあえず・・・・の気持ちで前の晩から準備に入ります。

その頃の私の機材で望遠系のレンズといえば

AF Nikkor 18-200mm F3.5-5.6

          80-200mm F2.8

今から想えば、まさに無謀としか例えようのないレベルで挑んだのでした。

          


皆様、はじめまして


2008年3月、今までTVや写真集でしか見た事のなかった

カワセミと東京近郊の河川で初めて出会いました。

漢字では宝石の [翡翠] と書かれる程

まさに森の宝石と呼ぶに相応しいブルーとオレンジの衣を纏った

小さくも極めて美しい野鳥です。

出会いから今まで・・・・写すその難易度が高い理由が故に

また楽しさも大きなカワセミ撮影の軌跡を辿りご紹介したいと思います。

どうぞ皆様、末永く宜しくお願い申し上げます。